James LevineMountain View, California
専門分野:シリコンバレーにおけるイノベーション
日本イノベーションコンサルタント
500 Startups(VC):リミテッドパートナー、スーパーメンター
Phase4 LLC(VC):ジェネラルパートナー
最高技術責任者(CTO)、最高製品責任者(CPO)
コンサルタント/講師/イノベーション専門家
ジェームズ・レヴィーン氏は、シリコンバレーを拠点とするThe CxO Labの創設者で、同社は、グローバル企業による「デジタルイノベーションスタック」(デジタルテクノロジー/R&D、スタートアップ、スタートアップエコシステム、インキュベーターとアクセラレータ、パートナーシップ、投資、およびM&A)への参加を支援するコンサルタント会社です。
レヴィーン氏は、ゼロックス・パロアルト研究所、シスコ、AOL、ネットスケープ、HP、IBMなどの企業で、エンジニア、エンジニアリングリーダー、エグゼクティブとして30年の経験を有しています。現在は、スタートアップコミュニティのメンターとして活躍し、何百社もの企業を指導しています。
The CxO Labの専門分野は、日本企業とシリコンバレーとの間に成功裏にコネクションを築くことです。レヴィーン氏は、日本企業がシリコンバレーとともに仕事をする際やシリコンバレー式の方法を用いる際に直面しがちな特有の問題についても、知見を有しています。
The CxO Labは、専門知識と専門家のネットワークを駆使して、イノベーションの計画と実施を推進する際の、ガイド及びリソースのポートフォリオとしてクライアントに寄り添います。デジタルイノベーションスタックのすべてのオプションにわたって、アドバイス、コーチング、トレーニング、実践プロジェクト、シリコンバレーの情報、分析、そして直接のコネクションを提供しています。
レヴィーン氏は日本とシリコンバレーでの経験を通して下記の事が重要だと考えています。
「太平洋の両岸に才能、知性、そして善意があり、これらは強力な組み合わせですが、『ずれ』も存在しており、コラボレーションを成功させるためには、そのような『ずれ』を識別し対処する必要があります。 」
過去10年にわたり、The CxO Labは、企業がこのような相違を乗り越え、シリコンバレーのスタイルとテクニックのベスト要素を取り入れて、シリコンバレーにおいて有意義で生産的なビジネス活動に参加できるようお手伝いをし、日本で成功を収めてきました。
10年以上にわたり、リクルートホールディングス、Connecting The Dots SHIBUYA、ドコモ・イノベーションビレッジ、Mistletoe(ヤドリギ)、B Dash Ventures、柏の葉スマートシティ/三井不動産、デジタルガレージなどの日本企業とのコラボレーションを成功させてきており、以下のようなプロジェクトを実施してきました。
プロジェクト:インキュベーションプログラム評価 – 戦略 – リストラクチャリング – 継続的なアドバイス及びメンター指導
メディアテクノロジーラボはリクルート内部の事業創出およびインキュベーショングループで、New Ringと呼ばれるアイデアピッチコンテストを毎月開催して、新規事業を開拓し、新たな事業部門をスピンオフさせました。
リクルートはシリコンバレースタイルにならってこのプログラムを立ち上げたのですが、数年経ってもまだ一貫した結果を生み出すに至っていませんでした。そこで、中核的な問題を明らかにし、プログラムの復活を支援するためにThe CxO Labが雇われることになったのです。
プロジェクト
Yoon ChungSanta Clara, California
コンサルタント・講師・リーダーシップ及び
コミュニケーション開発専門家
ユーン・チャング氏は、20余年にわたるキャリアにおいて、サン・マイクロシステムズ、ペイパル、ロゼッタストーン、Visa、Symphony、ベリタス等の各社に勤務し、プロジェクト、プログラム、アジャイルソフトウェアのマネージメントとあらゆる領域において経験を積んできました。アジャイル手法、プログラムマネージメント、行動発達の分野における知見に基づき、各社の多くのリーダーに貴重なアドバイザーとして重用されてきた経歴を有します。
チャング氏のリーダーシップは、勤務先の各社が変化を遂げる過程でしばしば乗数効果を発揮し、Symphony Communicationでは、経営陣の一員として同社をユニコーン企業の地位に押し上げました。組織のリーダーを対象とするコーチ、メンターとしての豊富な経験を活かして、デザイン思考、リーン原則、アジャイル手法などの方法を駆使し、組織の能力を最大限に引き出すため、レベルアップを図る個人やチームのコンサルティングを行っています。
チャング氏は、マスターストリーテラーであるとともに、Gallup認定ストレングスファインダーコーチ、MBTI認定プラクティショナーの資格を有しており、インフルエンス、パワー、組織的行動発達の分野の講演、指導で活躍しています。現在、チャング氏は、ベリタスのカスタマーエクスペリエンス&デザイン組織部門のプログラムマネージメント及び運営を率いる立場にあります。
Kenneth Dwyer, M.ScPalo Alto, California
講師/ML専門家
ケン・ドワイヤー氏は、機械学習(ML)及び自然言語理解を主要専門分野としています。アルバータ大学(カナダ)で理学修士を取得し、博士号取得直前にスタートアップ企業の立ち上げ期に参加するために学界を去る決心をしましたが、大学院や産業界において通算15年に及ぶ経験を積んできました。
ドワイヤー氏は、Slovvy、AppZen、最近ではIntellipse など複数のスタートアップ企業で勤務した経歴を有し、人間の言語を理解し、ビジネス目標に目に見える影響を及ぼす予測を行えるようなAI主導アプリケーションを開発するという課題に取り組んでいます。
現在の勤務先であるIntellipseのヴィジョンは、「自社のウェブサイトを訪れるユーザーとの間での企業のコミュニケーション方法に大改革をもたらす」というもので、ドワイヤー氏は、リードMLエンジニアとして、①ユーザーの行動を理解した上で、②ユーザーが目的を達することができるようにするため、情報提供メッセージを表示するなどといったアクションを勧めることができるアルゴリズムの開発を任されています。
Intellipseのシステムは、何百万ものイベントを内容とする過去の何十万ものユーザーセッションをもとに学習し、企業の主要パフォーマンス指標と相関性のある行動パターンを自動的に発見します。学習されたモデルは、ユーザーがウェブサイトを閲覧するに際して、リアルタイムで稼働し、個々のユーザーにとって最も役に立つアクションが推薦されることになるよう、ユーザーを分類します。
質問応答は、機械学習及び自然言語理解において研究が盛んな分野です。ユーザーからの質問に対して正しく返答することを目標とし、例えば、「一つの大陸でもある国はどれ?」という質問に対する正しい答えは「オーストラリア」です。オープン・ドメインの対話システムは、どんな話題についても質問に答えようとするもので、IBMのシステムであるワトソンが、クイズ番組「ジェパディ」で人間のチャンピオン二人を打ち負かしたのは有名な事例です。ビジネスアプリケーションでは、質問応答システムは、典型的には、特定の会社の製品やサービスについての質問に対して答えることのみを期待される、クローズド・ドメインのシステムとなります。
ドワイン氏は、Solvvyでは、「御社の返品規則はどうなっていますか?」といったよくある質問から、「アプリがスマートウォッチと同期してくれないのだけれど、どうしたらよいですか?」といったより特化した質問まで含めて、クライアント企業のカスタマー・サービスに関する質問に答えるためのクローズド・ドメインのシステムを担当しました。このプレゼンテーションにおいては、機械学習の根本的なコンセプトのいくつかについてレビューし、テキストデータを機械学習に提示するためによく使われる手法、すなわち、TF-IDF及びWord2Vecベクトルについて解説します。その後で、ニューラルネットワーク(ディープラーニング)アプローチも含めて、異なる二つの機械学習アルゴリズムを用いた基本的な質問応答システムの学習方法を説明します。
さらに、予測パフォーマンスを向上させるために他のデータソースの学習を利用する転移学習のコンセプトについても触れたいと思います。
Babak Behzad, Ph.D.Palo Alto, California
講師/AI専門家
ババク・ベザット氏は、ビッグデータ用ソフトフェア・プラットフォーム、AI、機械学習を特に専門とするコンピューター技術者にして起業家です。イリノイ大学アーバナ・シャンペーン校においてコンピューターサイエンスの博士号を取得した後、スタートアップ企業の立ち上げ期に参加するため学界を去る決心をしましたが、大学院と産業界において通算10年の経験を有しています。博士課程においては、2014年に、高性能計算の分野で優れた業績をあげた大学院生におくられる三浦謙一賞を受賞しました。
卒業後、クラウド上におけるビッグテータサービスの提供をてがけるシリコンバレーのスタートアップ企業Altiscale に参加し、パフォーマンス・エンジニアリング・チームのリーダーをつとめました。Altiscale は、2016年9月にSAPによって買収され、ベザット氏は、その後、自然言語処理におけるインテリジェント・ソリューションによってカスタマーエクスペリエンスを一新しようとする機械学習関係スタートアップ企業、Solvvy に参加しました。
2018年5月には、新たなスタートアップ企業、Intellipse の創設に参画し、現実世界の問題を解決することのできるAI、ビッグデータ・アプリケーションのインフラストラクチャー整備という課題に取り組んでいます。現在の勤務先であるIntellipseのヴィジョンは、企業によるユーザーとのコミュニケーション方法に大改革をもたらすというもので 、ベザット氏は、インフラストラクチャー、プラットフォーム及び機械学習を担当するエンジニアリングチームのリーダーを務めています。
Intellipseのシステムは、何百万ものイベントを内容とする過去の何十万ものユーザーセッションをもとに学習し、企業の主要パフォーマンス指標と相関性のある行動パターンを自動的に発見します。学習されたモデルは、ユーザーがウェブサイトを閲覧するに際して、リアルタイムで稼働し、個々のユーザーにとって最も役に立つアクションが推薦されることになるよう、ユーザーを分類します。
AIによってビジネスが変化する可能性は無限大です。スタンフォード大学の研究によれば、AIの市場規模は2025年までに600億ドルに達すると予想されています。しかし、AI作動ソフトウェアの開発には、トレーニング用データの収集からリアルタイムでのモデル運用に至るいくつかのコンポーネントがあり、統計学、データサイエンス、API(アプリケーションプログラミングインタフェース)、フルスタックの開発に至る様々なスキルが必要となるため、なかなか難しいのが現実です。
クバネティス・プロジェクトは、アプリケーション、AI、機械学習ソフトウェアにスケーラビリティと抽象化をもたらすもので、これによって大きな恩恵が得られる可能性があります。まず、 AIアルゴリズムは、最大限に効果的となるよう拡大縮小(スケーリング)可能でなければならず、ディープラーニングのアルゴリズムとデータセットは大量の計算とストレージを必要としますが、クバネティスは、まさしく、要求に 基づくスケーリングを可能にするものですから、役に立つのです。
また、管理に要するオーバーヘッドを削減しながら、ソフトウェアパイプライン全体において、複数のコモディティサーバー上でAI作動によるワークロードを展開する方法も提供します。さらに、モデルのトレーニングができても、エッジコンピューティングから中央データセンターに至るさまざまな導入シナリオでモデルを作動させるには、コンテナ化されていない形式のアプリケーションに課題が残りますが、この点についても、クバネティスは、さまざまなプラットフォーム上で推論エージェントを分散配置するために必要な柔軟性を提供することができます。
パラレルI/O(インプット/アウトプット)は、現代のハイパフォーマンスコンピューティング(HPC)の重要なコンポーネントですが、I/Oミドルウェアとハードウェアの間には複雑な相互依存性があることからも、多様なHPCプラットフォーム上の広範に及ぶアプリケーションについて優れたI/Oパフォーマンスを得ることは、大きな課題です。
パラレルファイルシステムやI/Oミドルウェア層はすべて、理論的には、I/Oパフォーマンスを向上させる最適化パラメータを提供するはずですが、残念ながら、パラメータの正しい組み合わせは、アプリケーション、HPCプラットフォーム、問題のサイズないし並行性に大きく依存します。
それぞれの問題設定について適切なパラメータを特定するには大きな負担が伴い、科学的なアプリケーション開発者には、そのための時間や専門知識が乏しいことから、たいていシステムのデフォルトを使用することになるわけですが、これは往々にしてI/0パフォーマンスの不振につながります。この問題は、エクサスケールクラスのマシン(階層的に配置されたハードウェアリソースのもとで、より深いソフトウェアスタックを有することになる可能性が高い)では、さらに複雑になると予想されます。
Intellipse は、この問題に対して、I/Oパフォーマンス、I/Oパフォーマンスモデリング、I/Oチューニング、I/Oカーネル生成、I/Oパターンを最適化する自動チューニングシステムを含む一連のソリューションを提示しており、すべてのプラットフォーム、アプリケーション、スケールで、これらのソリューションの価値を実証しています。
Xiaotina Tina Zhang, Ph.D.Moraga, California
セント・メアリーズ・カレッジ・オブ・カリフォルニア、エグゼクティブMBA(EMBA)中国プログラム学術ディレクター、ファイナンス学科シェブロン教授
講師/ファイナンス専門家/米国大学院教授
ティナ・ジャン教授は、まず、南京大学においてファイナンス学士号を、その後、テンプル大学においてファイナンス博士号を取得しました。ファイナンス分野における専門知識に基づき、セント・メアリーズ・カレッジ・オブ・カリフォルニアにおいて、ファイナンス学科シェブロン教授、EMBA中国プログラム学術ディレクターに任命されました。
投資、経済学、財務分析、財務管理その他多くの分野をカバーする幅広いファイナンス関連専門知識を有しています。競争的な現代の市場において、ファイナンスは成功するために不可欠な要素となっています。ジャン教授は、ビジネスにおけるファイナンスの直接的影響、長期的影響、さらに、国内外の企業に対してファイナンスが及ぼしうる影響について知見を有しています。ジャン教授のプレゼンテーションは、実例を示しつつ、ファイナンスのトレンドをより深く理解できるようにしてくれます。ジャン教授のプレゼンテーションとワークショップを通じて、ビジネスの成長のために必要な知識やスキルを手に入れてください。
Elem Miranda, MBAGlasgow, Scotland
講師/リーダーシップ及び組織行動論専門家/Ph.D.研究者
エレム・ミランダ氏は、オハイオ・ドミニカン大学の卒業生で、経営学修士号(MBA)を取得しています。現在は、経営学及びデジタル・イノベーションの博士課程を修了するためにヨーロッパで研究を進めています。MBA在学中は、組織内における個人やグループの行動を調査するケーススタディや研究プロジェクトを幅広く実施した経験を有しています。恵まれた才能の中でも、特に、コミュニケーションスキルに秀で、あらゆるレベルの人々と効果的にコミュニケーションをとり、複雑なアイデアを誰もが理解できるようわかりやすく理路整然と説明することに長けています。
ミランダ氏のプレゼンテーションは、組織構造、システムと文化、人的資源とキャリア管理、対人行動と個人の行動、グループやチームの行動、多様性と組織変革の主導など、さまざまなトピックに関する興味深い洞察を提供することにより、聴衆に対し、組織の文脈におけるリーダーシップスキルの向上や人間の行動についてのさらなる理解を促します。